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ビーチリゾート・ナザレ

 2月18日午前6時前に起きる。旅行先ではなぜ早起きできるのだろう。

 宿が繁華街にあったせいで、夜中まで外は騒がしかった。明け方にはひゅーんひゅーんひゅーんという警報音がどこかのビルで鳴り響いているのに、誰も何も対応しない。

 さて、宿の親父を起こし、お金を払って出発だ。ちなみに1泊3500エクスード(約2800円)。チップを300エクスード(約240円)渡す。

 薄暗い中、駅に向かう。駅員に「この電車はCASIMに行くか?」と聞いたところ、「シーシー」だって。たぶん「そうそう」という意味だろうと勝手に解釈して、午前7時7分発のシントラ行き電車に向かう。

 この電車だろうと思ったけれど、念のために、ホームにいる人に聞いてみる。「IR801? ストップVALAD?」。そうしたらまたまた「シーシー」という返事が戻ってきた。これで安心だ。

 車内は全体にススっぽいというか、のどがいがらっぽくなる空気だ。オレンジ色のカーテンはごわごわしている。





VARADO駅に到着


 10時10分にVARADに着く。ここで、ナザレ行きのバスを待つことにする。通りがかりのおばあさんに「ナザレ? バス?」と聞くと、ついてこいというふうに手で合図される。で、ついていって、おばあさんと一緒にベンチに座る。


 そこにやってきたのがタクシーの運転手。手のひらに「700」(約560円)と書く。でも、乗らないことを伝える。

 運転手はしばらくして、私のかばんを指さし、道路の反対側に行けという仕草をする。考えてみると、右側通行だからその通りだ。でも、おばあさんがいる手前、勝手に動くのは悪いので、じっとしていた。バスが来ればおばあさんが教えてくれると思ったのだ。

 そこに「バスがやってきた」と大騒ぎして教えてくれたのはさっきの運転手だった。「すぐに向こう側に行け」とか何とか言っているのだろう。慌ててカバンを持って道路を渡る。振り返ると、おばあさんは泰然自若である。人相のよくい運転手だったけれど、助けてくれた。

 バスでナザレに向かう途中、小学生たちが乗ってきた。ついでに犬も乗ってきたので、犬を降ろすために小学生が降りる。その小学生のあとをついて犬も降りる。で、小学生が乗ってきたら、犬もまた乗ってきた。そこでまた小学生が降りて、犬も降りて……。何だか心が和む。


ナザレの宿


 ナザレに着き、とりあえず海が見える方に歩き、海岸通りに出る。インフォメーションに行こうとバックを肩に歩いていると、黒い衣装のおばあさんが何やら話しかけてくる。全く分からないが、「ホテル」という単語と、おばあさんの指さすところにホテルの看板があったので、了解した。こうして、ナザレの宿が決定。「Residencial OCEANO」(写真の真ん中の建物)である。



タコ


 昼飯はタコのオリーブサラダ。あごがむずかゆくなるくらい噛まなければならない大量のタコである。



ポルトガル風ブイヤベース内


 もう1つは、ナザレ産の魚のごポルトガル風ブイヤベース。でもポテトが多すぎる。世の中には私の知らないいろんな味があるんだなぁと再認識した。



坂道


 丘の上に行ってみる。ケーブルカーが動いていないので、坂道をえっちらおっちら歩く。



ナザレ全景


 シティオ地区という丘の上から見るナザレは美しい。色の統一感があるからだろう。もともとは漁業の街で、その雰囲気があちらこちらに残っている。それでも最近は観光地として知られるようになってきた。



子供


 子供が遊んでいたので写真を撮らせてもらう。緊張したみたい。  この遊びはリスボンでも見た。

 暑いので店に入り、チョコレートジュースとジンジャエールを飲む。ひと息に飲み、「うまい!」と言ったら、「エスタ・ポン?」(おいしい?)と店のおばさん。通じるものだなぁ。



ケーキとカフィ


 坂道を降りて、ナザレの街を歩く。パステラリア(お菓子屋とでも言うべきか)に入り、170エクスード(約136円)でコーヒーとケーキを食べる。

 このケーキ、中身が詰まっていて、なかなかよろしい。なお、コーヒーといっても、発音は「カフィ」で、中身はカプチーノだった。



海と丘


 砂浜に降りてみた。丘まで続く砂浜。

 季節のせいか、波がけっこう荒い。


宿の前


 上の光景から目を少し右に向けると、住宅街だ。



ナザレの人


 ナザレの女性は独特の服装をしている。



町並み


 ひしめき合って建っている住宅。

 歩き疲れたので、宿に戻り、2時間寝る。




タコ


 夕食は宿で食べる。

・タコの香草サラダ(500エクスード、約400円)
・野菜スープ(200エクスード、約160円)
・イワシの炭火焼き、ゆでじゃが、サラダ添え(750エクスード、約600円)
 というごちそうだ。

 私はタコが大好きなので、昼も夜もタコ尽くしなのがうれしい。



イワシ


 イワシは大きなやつが5匹も入っていて、これだけでおなかいっぱいだ。ほかに、ミネラルウォーター2本とカフィ。




 午後10時30分ごろ就寝。




窓の外の景色


 2月19日。窓をあけてみる。霧がかかっているような感じだ。午前7時なのに、人の気配が感じられない。静かだ。しかし、洗濯物が気になる。潮気の多い場所で昨夜から干しているとは思えない。もしかしてとっくに早起きして洗濯したのかもしれない。

 朝食はパンとカフィ。




宿のおやじ


 宿のおやじはイスラエル人。日本で取得した免許証を持っていた。びっくり。

 イスラエル人がなぜ日本の免許証を持っていて、ポルトガルに住んでいるのか聞きそびれたけれど、人間はどこででも生活していける生き物なのだと思った。




VALAD駅


 リスボンに戻ろう。ちょうどいい時間のバスがないので、VALAD駅までタクシーに乗ることにする。運転手が「1000エクスード」(約800円)と言うので、私が日本語で「高すぎる」と抗議した。きのうのタクシーの運転手は700エクシード(約560円)と言っていたからだ。300エクシード(約240円)分はカバン代という。アホなこと言いなさんな。

 こうして700エクシードで交渉成立。でも、バス代が140エクシード(約112円)だったことを思うと、やっぱり高い。

 タクシーを降りる時に小銭をかき集め、800エクシード(約640円)渡した。「オブリガート」と運転手。

 VALAD駅に着く。古ぼけた感じがいい。




名物のタイルで描いたナザレ


 ポルトガル名物のタイル(アズレージョ)を組み合わせて描いたナザレの風景が駅に掲げられている。アズレージョは青色なのが特徴だ。いいなぁ。

 午前9時38分に出発したIR800。若い車掌が一等車両にやってきて、若い女性の隣に座って話し込んでいる。にこにこ顔だ。どこの若者も変わらない。

 しかし、日本の鉄道でこんなことをしたら大問題になる。






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